手軽に食べられるダイエット食品として、近年オートミールが人気ですね。
「ご飯の代わりにオートミールを食べて痩せることができた」
「オートミールを米化することで体重を減らした」
など、一度は聞いたことがあります。
では、オートミールを食べると、なぜ痩せられるのでしょう??
ここではオートミールダイエットの正しいやり方と、なぜオートミールで痩せることができるのか、その理由について詳しく紹介します。
目次
オートミールダイエットとは
2020年から世界中に流行した新型コロナウイルス。
この病気により人々は普通の生活ではなくなり、家で巣ごもり生活をする人が増えました。
それにより体重が増えてしまったという人も多く、ダイエットを始める人が増えました。
そのなかでも痩せられる食材として注目されたのがオートミールです。
なぜオートミールで痩せられるのか?
しかしなぜオートミールで痩せられるのか、そのメカニズムを詳しく知る人は少ないです。
オートミールで痩せる理由は以下の3つのポイントがあるからです。
適度な糖質が含まれておりリバウンドしにくい
水溶性食物繊維が豊富
痩せホルモンが分泌される
では、これらがどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
オートミールはカロリーや糖質が多い
痩せるアイテムとして知られているオートミールですが、実は白米と同じように糖質が含まれており、カロリーもさほど低く無いです。
オートミールと白米、それぞれ100グラムに含まれている栄養成分です。
この表を見るとオートミールと白米のカロリーや糖質は、むしろオートミールのほうが高いといえます。
ただ通常オートミールは水で膨らませてアレンジするのが一般的です。
つまり一食に摂取するオートミールの量は30 グラム程度です。
それで換算すると摂取カロリーは114kcal、そして糖質は17.9g となり、白米に比べてだいぶ摂取量は少ないことが分かります。
オートミールは糖質があるから痩せられる!?
一食分に摂取するカロリーや糖質は低いものの、オートミールはダイエット食品には珍しく、糖質が含まれているのがポイントです。
糖質といえばダイエットには大敵です。
ご飯やパンうどんと言った主食には糖質が多く含まれており、糖質を抜くだけで痩せる人も少なくありません。
しかしダイエットにおいて糖質を全く摂取しないのは逆効果なのです。
糖質を全く摂取しないと、体は常に低血糖を起こしやすくなります。
これにより体調はいつもふらふらして、少しの糖質を摂取するだけで血糖値が跳ね上がり、非常にリバウンドしやすい体質になります。
その点オートミールには適度な糖質があることで、食べるたびに満足感が高いのが特徴です。
また低血糖を起こさないことから、糖分のある食べ物を食べてもすぐに体に吸収することを避けられます。
これによりリバウンドのリスクを減らし、太りにくい体を作ることができます。
水溶性食物繊維が食欲を抑える
そしてオートミールには食物繊維が豊富に含まれています。
上の表を見てもわかるかと思います。
白米100グラムには0.5グラムしか食物繊維が含まれていないものの、オートミールにはその20倍近い量の食物繊維が含まれています。
1食分およそ30グラムのオートミールで換算しても、白米のおよそ6倍にあたる、3グラムの食物繊維が摂取できます。
オートミールに含まれている水溶性食物繊維は便通を改善します。
食べることで腸のぜんどう運動を刺激し、水分を保持して適度な柔らかい便を作ってくれます。
これによりお通じが改善し、ぽっこりしたお腹をすっきりさせる効果も期待できるでしょう。
また水溶性食物繊維は腸内にある善玉菌のエサになるため、食べ続けることで腸内環境がよりよく変化します。
これにより、代謝が良くなって痩せやすい体質になり、そのうえ風邪を引きにくくなったり、美肌効果があったりと、うれしい体調の変化を実感できるでしょう。
痩せホルモンであるGLP‐1の分泌を促す
そして水溶性食物繊維は、痩せホルモンである「GLP‐1」の分泌を促します。
GLP‐1は、別名「痩せ薬」とも呼ばれ、食欲のコントロールや肥満の解消に役立つホルモンです。
このホルモンが働くと「満腹中枢神経を働かせて食べるのを控えなさい 」といった指令が脳内に起きます。
これにより過食を防ぎ、普段の食事の7割程度で満足できるようになります。
つまりオートミールの食物繊維でGLP‐1が作用すると、少量の食事でも高い満足感を得ることででき、食べる量を減らすことでダイエット効果につながります。
オートミールは血糖値の急上昇を防いでくれる
そしてGLP‐1には、血糖値を一定に保つインスリンの分泌を促す効果があります。
また血糖値を上昇させてしまうグルカゴンというホルモンの分泌を抑制してくれる効果もあります。
血糖値の上昇が緩やかだと、インスリンの過剰分泌が抑えられ、血中の糖分を脂肪に変える作用も起きません。
オートミールを食べて血糖値の急上昇を防ぐことにより、太りにくい体を作ることができます。